海外駐在の極意 No.6【オーストラリア】
2018.03.02
稀に見る大胆で型破りな日本人でありながら、礼儀正しく謙虚でひたむきな好青年で、国籍問わず誰にでも好かれるグローバル人材。BMWでインターンをしていたときにドイツの駐在員の仕事・生活をみて憧れを持ったとのこと。オーストラリア駐在を終え、「海外」×「好きな事」を基軸に、日本人駐在員の英語+現地語をサポートするために起業。一度は是非会って頂きたいパワフルな人材です。
- 氏名
- 秀村祐二
- 現職
- 駐在英語.com CEO 代表取締役
- 国・都市
- オーストラリア・メルボルン
- 期間
- 2011年~2015年、4年半
- 会社名
- Yamaha Music Australia
- 役職
- Business Planning Manager
- 機能
- マーケティング・営業・技術
- 従業員数
- 80人
- 国籍(JS/NS)
- JS 4人(その後2人)
- 直属上司
- Managing Director
- 直属部下
- Marketing and Sales
- 楽しかったこと
- 仕事も生活もめちゃくちゃ楽しすぎました。職場の雰囲気もよかったし、素晴らしい同僚に恵まれました。仕事とプライベートの切り分けがはっきりしていました。「世界で最も住みたい街No.1」に選ばれ続けているメルボルンの生活は最高でした。
- 苦労したこと、大変だったこと
- 大学時代から家庭教師で英語を教え続け、「教育」の研究のため40か国を1年間かけてまわり、卒論を英語で書いて優秀賞を受賞していました。BMWでインターンをし、海外の出張経験もあり。TOEICも900点以上で、世界中に外国人の友人がいましたから、英語は全く問題ないと思っていましたが最初の1年は苦労しました。英語を使ったコミュニケーションをレベルの高いフィールドで使うには、英語力も英語を使ったコミュニケーション能力も致命的に足りないと実感しました。
駐在員の待遇を享受するにあたって、「それだけの価値を提供する人間になろう」と、仕事でも、生活でも、日本にいるときより多くのエネルギー総量を費やしました。 - マネジメント上で成功したこと
- 仕事のフロー全体の効率化。6時間かかっていた仕事を、マクロを組んだりして5秒で済ませることができるようにしました。
会社の現地人スタッフのみならず、多くのオーストラリア人と親しくなりました。 - マネジメント上で失敗したこと
- 本社の指示でそのままNSにレポートを書いてもらおうとして全く書いてもらえず困りました。一人ひとり呼んで、レポートを書くことの意味や、書いてもらう個々人へのメリットをきちんと説明することで初めていいものが出てきました。
- 成功するための鍵となる能力・スキル
- JS駐在員は私がいるときに4人から2人に減りました。本来外国人ができる業務については、駐在員のポジションをなくそうという思いは大切だと思います。本社の海外事業部というところも、ラインと海外が直接コミュニケーションできれば、本来、部をスリム化してより円滑なコミュニケーションになるのではないかと思います。
もちろん駐在員としては本社の意をくんで動くことは重要です。 - 現地のマネジメント
- オーストラリア人は、good かbad、白黒をはっきりさせたがる傾向があると思います。人も業務も一度bad/黒と判断されてしまったり嫌われると挽回が難しいかもしれません。正論を大事にする人たちなので、一つひとつの業務の意味やロジックをきちんと説明することは重要だと思います。
- これから海外駐在する人が準備しておくべきこと
- 日本人はプロセスや行動を重要視する傾向がありますが、結果・成果を出すことにフォーカスする意識が大切です。
- 次の駐在はどこがいいか?
- ワークライフバランスを大切にし、周辺国への観光が簡単にできそうな欧州に駐在してみたい。